強皮症
こんにちは。薬剤師のアララです。
私が勤めさせてもらっている薬局では膠原病の患者様が多いです。
なんとなく知っているけれど、詳しくはよくわからない、という点も多く、まだまだ勉強の必要があるなと思います。
記事にしたくても、範囲が広すぎて、どこまでにすればいいのか、なかなか重い腰があがらず…
投薬のときには、薬の副作用や効果を確認することはできますが、全体像がいまいちつかめていなかったので、勉強したことを備忘録として今日は記事にしています。
今回のトピックは全身性強皮症です。
お薬も15種類くらい持って行かれる方も少なくない印象です。シェーグレンや肺高血圧の合併もあったりする方はさらに薬剤数が多くなります。
暖かくなってくると、症状はやわらいでくるようですが、冬はお辛そうな方が多いです。
処方例
1)タクロリムス、メトトレキサート、フォリアミン、セレコキシブ、ベラプロスト、ヘパリン類似物質クリーム
2)タクロリムス、ミコフェノール酸モフェチル、ベラプロスト、トラクリア®、テプレノン、タケキャブ®、モサプリド、ユベラN®、プロスタンディン®軟膏、ヘパリン類似物質油性クリーム、アンテベート軟膏、など…
分類1
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- 限局性 内臓病変ないもの(限局型とは全く異なる)
分類2
病態
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炎症と自己免疫異常、血管障害、線維化
- 男女 1:10~17(データによる?)、30~60歳代、国内2万人ほど
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免疫異常 抗核抗体は95%陽性、抗scl-70抗体びまん
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血管障害 血管の急激な攣縮によるレイノー現象、潰瘍、肺高血圧、腎クリーゼ、爪上皮出血点
- 線維化 血管障害から発展、皮膚硬化手がむくむ、薄くなり、固くなる、指が曲げられなくなる(関節は異常なし)15%ルール
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治療
生活上の注意点
- 保温、保護により、寒冷刺激の回避(感染には抗菌薬)
- 消化器症状悪化防止のため、刺激物を避けた食事
- 免疫抑制薬服用のため、感染予防
- 血管収縮が強く、レイノーなど悪化するため禁煙は必ず
- 疲労感が出やすいため、無理のない生活
参考